Andurilは戦争をOS化した。
私は日本で“空”をインフラにする。
最近、打ち合わせの帰りに空を見上げると、
胸の奥がざわっとすることがあります。
ドローン事故のニュース、軍事利用への不安、監視社会への恐れ。
世の中の空気は、どこか「空そのもの」を疑い始めている。
私自身も、かつてはそうでした。
都内の大手広告代理店で10年以上、クリエイティブディレクターとして働き、人の感情を動かす設計を仕事にしてきた人間です。
恐怖は、最も強い“コンテンツ”だと知っている。
だからこそ思うのです。
今のドローン論争は、技術の問題ではない。
設計思想の問題だ、と。
都市の上空を飛ぶドローン――人々が感じる違和感の象徴(イメージ)
目次
1. ざわつく違和感
──「ドローンは危ない」の正体
最近、打ち合わせの帰りに空を見上げると、胸の奥がざわっとすることがあります。
ドローン事故のニュース、軍事利用への不安、監視社会への恐れ。
世の中の空気は、どこか「空そのもの」を疑い始めている。
私自身も、かつてはそうでした。
都内の大手広告代理店で10年以上、クリエイティブディレクターとして働き、
人の感情を動かす設計を仕事にしてきた人間です。
恐怖は、最も強い“コンテンツ”だと知っている。
だからこそ思うのです。
今のドローン論争は、技術の問題ではない。
設計思想の問題だ、と。
過去のドローン関連インシデント――不安を煽るニュースの象徴(イメージ)
2. 現場で味わった失敗
──「便利」は思想を持たない
独立後、私はライフスタイルコンサルタントとして、
テクノロジーと生活の接点を数多く見てきました。
初期に関わったドローン実証では、
「とにかく飛べばいい」という発想が先行しました。
結果は散々です。
・運用者が変わるたびに設定ミス
・責任の所在が曖昧
・トラブル時、誰も全体を把握していない
便利なはずのドローンは、
現場では“不安を増幅する存在”になっていました。
ここで私は気づきます。
道具は中立じゃない。
思想を持たない技術は、必ず人を困らせる。
3. Andurilという異物
──戦争をOSにした会社
そんな時に知ったのが、Anduril Industriesでした。
2017年、アメリカで設立された防衛テック企業。
特徴は明快です。
* 戦争を「精神論」で語らない
* 人間の判断限界を前提に設計する
* 戦場を一つのOSとして統合管理する
Andurilの中核は「Lattice」というAIシステム。
センサー、ドローン、監視塔、指揮系統を一枚の画面で把握する。
重要なのはここです。
彼らは「強い兵士」を作ろうとしない。
壊れても機能するシステムを作っている。
AndurilのLattice AIシステム――戦場を一枚の画面で統合管理(イメージ)
Andurilの先進的な軍事テクノロジー(イメージ)
4. パルマー・ラッキーという思想家
Anduril創業者、パルマー・ラッキー。
Oculus創業者として知られる彼は、
典型的な軍人でも、政治家でもありません。
彼の発言は一貫しています。
> 人間は英雄である必要はない
> 判断すべき瞬間に、判断できればいい
この考え方に、私は強い既視感を覚えました。
広告の現場も同じだからです。
天才一人に頼る組織は、必ず崩れる。
再現性のないクリエイティブは、事業にならない。
Andurilは、
戦争を“属人化させない”ための会社だったのです。
Anduril創業者 パルマー・ラッキー氏
5. なぜ日本なのか
──親日では説明できない理由
では、なぜ私は日本でやるのか。
「パルマー・ラッキーが親日だから」
──それだけでは、あまりに浅い。
日本は、空の使い方が極端に下手です。
規制、縦割り、責任回避。
しかし裏を返せば、余白が異常に多い。
災害大国。
高齢化社会。
物流のラストワンマイル問題。
これらはすべて、
「空をインフラとして設計していない」ことから生まれています。
私は日本で、
ドローンを“特別な存在”から降ろしたい。
電気や水道のように、
意識されない空を作りたいのです。
日本での災害対応に活用されるドローン(イメージ)
物流や点検でのドローン活用(イメージ)
6. 静かな反逆
──パルマー・ラッキーの言葉を、日本で読み替える
パルマー・ラッキーはこう言います。
> 戦争は、人間が手作業で管理できるほど単純じゃない
最初、この言葉に私は反発しました。
冷たい、と感じたからです。
しかし、現場を知るほど理解しました。
彼は人間を軽視しているのではない。
人間を酷使しない設計を選んだだけだ、と。
私は戦争をOS化しない。
代わりに、空をインフラ化する。
思想は違う。
だが設計哲学は同じです。
* 属人性を排除する
* 判断を単純化する
* 壊れる前提で組み立てる
これは、Andurilのコピーではない。
日本語への翻訳です。
7. 数字で見る現実
──空はすでに足りていない
国交省資料を基に、
国内ドローン活用可能市場を試算しました。
| 分野 | 市場規模(億円) |
|---|---|
| 災害対応 | 約2,000 |
| 物流・点検 | 約3,500 |
| 農業・測量 | 約1,800 |
| 合計(推計) | 約8,000 |
国内ドローン活用可能市場試算(国交省資料ベース)
しかし本質は金額ではありません。
空を誰が設計するのかです。
8. 未来提案
──空は、もう逃げ場がない
これから5年、
空は必ず混雑します。
その時に必要なのは、
「ドローンを飛ばす人」ではない。
空を設計する思想です。
私は、日本でそれをやる。
Andurilが戦争をOS化したように、
私は空をインフラにする。
それは派手じゃない。
だが、確実に社会を変える。
空は、
もう誰かのものではない。
みんなの生活圏なのだから。
未来の空――ドローンとエアタクシーがインフラとなる社会(イメージ)
日本発の空のモビリティ――意識されないインフラへ(イメージ)
最後に
もしあなたが、「ドローンは怖い」と感じているなら、
それは正常です。
怖いのは技術ではない。
思想なき設計です。
空を、恐れる時代は終わらせましょう。
次は、使いこなす番です。











