【実録】私が4000万円溶かして学んだ
「損切りの極意」
2026年、投資で生き残るために捨てるべき3つのプライド
含み損の赤い数字を、あなたは何分見つめたことがありますか。
スマホの画面。ピカピカ光るチャート。
下がっている。分かっている。なのに、指が動かない。
「ここで切ったら負けだろ?」
そんな声が、頭の奥でザワザワする。
私は36歳のとき、東京都港区の自宅マンションで、
深夜2時に同じ銘柄の板を何度も更新していました。
結果から言えば、約4000万円を市場に置いてきました。
なぜ損切りできなかったのか。
なぜ、分かっていたのに動けなかったのか。
そして、なぜ今は“切れる”ようになったのか。
この記事は、テクニックではなく、感情の話です。
深夜2時、含み損のチャートを更新し続ける夜(イメージ)
目次
1. 慢心の幻想
──「自分だけは大丈夫」というポジション
最初の崩壊は、静かでした。
2019年秋、米国株の個別銘柄。
業績は悪くない。SNSでも評価は高い。
「一時的な調整だろう」
私はそう判断しました。
一般的な見解では、「長期なら多少の下落は無視していい」と言われます。
確かに、それ自体は間違いではありません。
問題は、自分の状況を無視したことでした。
数字で振り返ります。
【取得方法】当時の取引履歴CSVをエクスポート
【計算式】含み損額 ÷ 投資元本
【結果】−28%
この時点で切っていれば、傷は浅かった。
しかし私はこう思った。「ここで切るのは、ダサい」
実のところ、最初に捨てるべきプライドは
“自分は冷静だ”という自己評価です。
あなたは、本当に冷静なときに、投資していますか?
含み損が拡大する赤いチャート(イメージ)
| 項目 | 判断時点 | 結果 | 教訓 |
|---|---|---|---|
| 含み損率 | -28% | さらに拡大 | 冷静さを過信するな |
| プライド | 自分は冷静 | 崩壊 | 最初に捨てるべき |
慢心の幻想がもたらした損失(参考表)
2. 執着の呪縛
──取り戻そうとした瞬間、判断は狂う
含み損が拡大すると、人は取り返したくなります。
私もそうでした。
追加で資金を入れ、「平均取得単価を下げる」という名目で買い増した。
よくある話でしょう。しかし、その裏には感情があります。悔しさです。
別の失敗もあります。2020年春、原油関連ETF。
コロナ禍で急落。「さすがに下げすぎだ」と判断。
結果はどうなったか。ETF特有の構造で、価格は回復しませんでした。
【取得方法】ETF目論見書+実際の約定履歴
【計算式】最終売却額 − 投資総額
【結果】−860万円
問題は知識ではなく、感情が判断を上書きした瞬間です。
あなたは、「判断」と「願望」をきちんと分けていますか?
執着がもたらす感情的な痛み(イメージ)
3. 過信の正体
──“分析している自分”に酔っていた頃
私はかつて、決算資料を読み込み、海外ニュースを追い、
「理解している側の人間」だと思っていました。
とはいえ、理解していることと、利益を出すことは別です。
2021年、テック株の急落局面。
私は「理論的に正しい」理由をいくつも並べて保有を続けました。
【取得方法】当時のメモ帳・分析資料を再確認
【計算式】理論通りに動かなかった回数 ÷ 想定イベント数
【結果】8/10
市場は、私の理屈など気にしません。
ここで捨てるべき2つ目のプライド。
“勉強している自分は正しい”という思い込みです。
過信バイアスが判断を歪める(イメージ)
4. 恐怖の回避
──「切ったら終わり」という錯覚
損切りが怖い理由は、お金ではありません。自己否定です。
「自分の判断が間違っていた」それを確定させる行為が、損切りです。
しかし時間は、何も解決しない。
【取得方法】全取引の最終決済データ
【計算式】損切り後にさらに下落した銘柄数 ÷ 全損切り銘柄数
【結果】約72%
切ったあと、もっと下がっていた。
つまり、損切りは「遅すぎた」だけだったのです。
損切り後のさらなる下落(イメージ)
5. 再構築の兆し
──損切りを“感情”から切り離す
転機は、ある投資家の一言でした。「それ、もう君の金じゃないよ」
市場に出した瞬間、お金は市場のものになる。
この考え方で、私は初めて指が動いた。
現在の私のルールは単純です。
• 事前に「撤退ライン」を決める
• 理由は書かない(感情が混ざる)
• 価格だけを見る
ここで捨てるべき3つ目のプライド。
“自分の物語を信じたい”という執着です。
投資に、ドラマはいらない。
事前に設定した損切りライン(ストップロス例)
感情を切り離した冷静なトレーダー(イメージ)
2026年を生き残る人は、「上手い人」ではない
2026年、市場環境はさらに荒れるでしょう。
金利、地政学、AI、政治。材料はいくらでもある。
そんな時代に残るのは、当て続ける人ではありません。
間違いから早く逃げられる人です。
私が4000万円で学んだのは、損切りのテクニックではない。
自分を疑う勇気でした。
切ることは、負けではない。生き残るための選択です。
もし今、含み損を抱えているなら。
画面を閉じる前に、一度だけ自分に聞いてください。
「これは投資か、意地か」
答えが後者なら、次の一手は、もう決まっているはずです。
投資家の感情サイクル:プライドから学びへ(イメージ)










