凍てつく白銀の危機!北海道ニセコが「静かなる乗っ取り」に震える日
――中国国営企業が動き出した真実
おいおい、マジかよ?最近、北海道ニセコの話題を耳にするたび、胸の奥がゾワッとしないだろうか。
「パウダースノー最高」「ラグジュアリーホテル建設ラッシュ」――華やかな見出しの裏で、日本人が気づかぬうちに、日本の宝が静かに、しかし確実に、私たちの手からすり抜けつつある。朝のニュースのきらめきと、地元タクシー運転手の「最近、土地の値段が上がりすぎてね」という生々しい一言。この違和感こそが、今のニセコを読み解く鍵だ。
「結局、ニセコはいま、誰のものになりつつあるのか?」
私は15年前、ニセコの開発案件で痛恨の失敗を経験した。それ以来、この地を定点観測している。外国人投資家に土地を奪われたあの悔しさ――キンキンに冷えたビールを目の前でさらわれたような感覚はいまも消えない。これまでは個人投資家や香港系ファンドが主役だった。しかし潮目は変わった。中国国営企業という巨大な黒船が、白銀の大地に錨を下ろし始めたのだ。
これは単なる経済ニュースではない。日本の未来の風景が書き換えられようとしている物語である。
ニセコの美しいパウダースノー――日本が誇る白銀の宝(イメージ)
目次
1. 現場の血の叫び
――地元の老舗旅館が消える日
ニセコを語る上で避けて通れないのが、「価格の暴力」だ。机上の経済学ではない。肌で感じる現実である。
倶知安駅前の喫茶店で、不動産業者がこぼした言葉が忘れられない。
> 「もう、地元が太刀打ちできるレベルじゃない。土地の値段が、風邪でもひいたみたいに熱を出し続けてる」
地元の老舗旅館――価格高騰で存続が脅かされる存在(イメージ)
一次体験:見送った痛恨の案件(2018年)
• 物件:ひらふ第2ペアリフト徒歩10分、約1,000坪
• 初期提示:坪80万円(オーナー)
• 当方算定:過去5年の近隣事例×路線価の加重平均
算定式
V(適正)=(V(事例)×0.6)+(V(路線価)×0.4)
→ 坪72万円。提示は75万円。
翌日、香港系ファンドが坪120万円・即金。24時間で60%の跳ね上がり。喉が渇くような絶望感だった。以降、地元旅館やペンションは固定資産税すら重荷になりつつある。
日本の法制度の盲点
• 日本の土地取引は、原則事後届出制(国土利用計画法)
• 国籍・取得主体を理由とした実質審査は限定的
短期的な雇用・税収は生む。しかし利益の多くは国外へ流れ、地元は価格高騰の負担だけを背負う。「ストックを失い、フローだけを許される」構図だ。
急増するラグジュアリーホテル建設――外国資本の象徴(イメージ)
2. 中国国営企業の「静かなる進出」
従来の主役は豪州・香港の民間資本だった。だが近年、水面下で国家資本が動いている。
業界横断の分析(登記・商工・信用情報の照合)
• 対象:2022年以降、羊蹄山麓特定エリア
• 指標:国営資本が50%超関与するケース
結果:2023年、新規取得面積ベースで前年比約180%増(推計)。背後に中国最大級の国有不動産グループ(仮称C)の影が見える。
羊蹄山――水資源と戦略的価値を秘めたニセコの象徴(イメージ)
目的は「リゾート」だけではない
1. 水資源:羊蹄山の伏流水は将来価値の高い戦略資源
2. 交通・物流:小樽・札幌・千歳に通じる要衝
3. 交渉カード:経済影響力=外交カード
ニセコは、最上級リゾートであり同時に未来の資源拠点なのだ。
羊蹄山の清らかな伏流水――戦略資源としての価値(イメージ)
急騰するニセコの土地――外国投資の現場(イメージ)
3. 現場で学んだ教訓
――情緒だけでは守れない
失敗談(2016年)
• 売主:日本人高齢オーナー(感情・物語重視)
• 買主:海外富裕層(ROI一択)
通訳は完璧でも、価値観が噛み合わない。結果、破談。教訓は明確だ。
> 相手は「法と資本」で動く。情緒だけでは届かない。
| 項目 | 反対 | 条件付き容認 | 賛成 |
|---|---|---|---|
| 土地売買 | 35% | 55% | 10% |
| ホテル開発 | 20% | 68% | 12% |
地元アンケート(非公式・約50名)
条件上位:①雇用 ②環境 ③日本語
完全拒絶ではない。「共存のルール」を求めている。
4. 今すぐ取るべき「最後の砦」
① 地域版・投資審査委員会
• 自治体×商工会×地権者の自主ルール
• 大規模取得時に環境・雇用・水をチェック
• 法的拘束力は弱くとも、世論の圧は強い
② 知識のバトンと地域ファンド
• 相続世代に将来価値×文化価値を教育
• 地域共存型ファンドで共同保有・買い戻し
短期の現金化より、持続的な主導権を。
守るべきニセコの風景――次世代への預かり物(イメージ)
ニセコは売り物ではない
次世代からの預かり物だ
中国国営企業という巨大資本の波は止まらない。
狙いは雪ではなく、水・場所・交渉力だ。情緒だけでは守れない
――それが私の失敗から得た結論である。
それでも希望はある。地元は共存を望み、明確なルールを求めている。今こそ、地域主導で「ニセコ・ルール」を掲げる時だ。
ニセコは売り物ではない。次世代からの預かり物だ。
あなたの無関心が、この白銀の景色を失わせるかもしれない。気づき、語り、動く。それが、この白い砦を守る唯一の道である。
永遠に守りたいニセコのパウダースノー(イメージ)










